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論文

むだ時間を含む系の離散時間モデル作成法

島崎 潤也

計測自動制御学会論文集, 19(10), p.846 - 848, 1983/00

最近マイクロコンピュータを応用したディジタル制御が急速に発達し、従来のアナログ制御では実現が困難あるいは不可能であった高級な制御(予測制御、適応制御、最短時間制御など)が可能となってきた。その際、制御則は離散時間モデルをもとにディジタル制御理論により設計されるので、離散時間モデルの開発が重要である。本論文では操作にむだ時間を含む系に対してその離散時間モデルの作成法を考察した。むだ時間がサンプリング時間の整数倍でない場合の取扱いは一般的な解析が今まで行なわれていなかったが、ここで開発した状態方程式を用いる方法は多変数系に対しても適用できる。例としては、むだ時間プラス一次、二次遅れ系に対する離散時間モデルを解析的に求めている。この結果はプロセスのディジタル制御用モデルとして有用である。

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